サントリーの快挙!100%植物由来のペットボトルの開発に成功!
こんにちは。
株式会社ALL EFFORT広報担当です。
先日、飲料メーカー大手のサントリー社が100%植物性の原料でつくられたペットボトルの開発に成功したという記事を見つけました。
(参考 : サントリーが100%植物性ペットボトル開発に成功 木のチップ使用は世界初 | サステナブル・ブランド ジャパン | Sustainable Brands Japan)
ペットボトルといえば軽くて丈夫で非常に便利な反面、石油系の原料からできており、土に還ることもなく陸上でも水中でもゴミとして残ってしまう容器です。
それが植物由来の原料のみで作ることに成功したというのですから驚きました。
同社は2013年から「サントリー天然水」のペットボトルの原料の30%にサトウキビから廃棄される糖蜜を使用していたそうですが、これまでは残り70%を植物由来の原料からつくることができていませんでした。
その大きな難題を乗り越えたサントリー社ならびに共同開発に臨んだアメリカのバイオ科学ベンチャーの企業努力には感服するばかりです。
さらに、開発されたこの技術の優れた点は単純に素材が環境に優しいものになったというだけのものではないそうです。
本記事では、サントリー社が成功させた今回の100%植物性ペットボトルがもたらす良い影響についてお話します。
「非可食」の素材のみの使用で無駄を軽減!
実のところ、“植物由来原料100%のペットボトル”は世界中で開発が進んでいます。
そこだけ切り取ると、一見今回の開発は特別なものではないように見えますよね。
しかし、サントリー社の技術が優れている所は木のチップからつくることが可能になったことにあります。
他社では植物由来といっても食品系の植物を使用しており、非可食の木のチップを使用したペットボトルは世界初となるのだそうです。
そう遠くない未来の食糧難が懸念されている中で、環境に優しくかつ限りある食料資源を無駄にしないことは将来的に大きな意味をもつことになりそうですよね。
製造工程の改良でCO2排出量大幅削減!
また、この新しい技術はペットボトルに使用する原料だけではなく開発の工程が非常にシンプルになったことも優れた点のひとつです。
化石燃料由来のペットボトルはもとより、既存の植物由来30%のボトルと比較しても製品のライフサイクルにおけるCO2排出量を50%以上削減できる見込みがあるのだそうです。
化学製品の大量生産と温室効果ガスの発生は切っても切れない関係にあると言っても過言ではないと思います。
その中で、人々の生活に欠かせないペットボトルの開発におけるCO2の排出量が削減されるとなれば、地球の未来に好影響であることは間違いないでしょう。
さいごに
サントリー社は「2030年までにペットボトルにおける化石由来原料の新規使用をゼロにする」という目標をグループ全体で掲げています。
この度の開発は、その目標達成への足掛かりとなる大きな一歩となることでしょう。
“植物由来原料100%のペットボトル”というひと昔前までは考えることもしなかったような製品の実現から、理想を実現する「人の可能性」は限りなく大きなものであることを感じました。
次回の記事では、今回のサントリー社の成功から得た気づいたこと、学んだことを紹介したいと思います。
それではまた。
株式会社ALL EFFORT 広報担当